花火撮影テクニック


 毎年夏になると花火会場には多くの人々が集まり、ここ最近はデジカメと携帯カメラの普及の影響で花火を撮る人が増えています。夏の風物詩といえば花火。思い出になる花火を綺麗な写真で残したいですよね。ここではデジタル一眼レフを前提とした花火撮影テクニックを紹介したいと思います。


[ 花火撮影に必要な機材 ]



 夜景撮影と同様、三脚・レリーズ・水準器は必須アイテムです。


 花火撮影は夜景と同様、暗い場所での撮影なのでシャッター速度が長くなります。花火は開いた瞬間から消えるまでの数秒間をいかにぶれさせずに撮るかが重要となります。そのため、いくら手ぶれ補正機能を使ったとしても花火が爆発した瞬間しか撮れず、とても寂しい写真になってしまいます。

 基本的にデジタル一眼レフで夜景撮影されている方は機材を追加する必要は無いと思いますが、特にレリーズは用意するようにしましょう。

 レンズについてですが、夜景撮影で使っている広角ズームレンズは画角が広すぎ、花火のアップを収めることが困難なので標準~望遠まで対応したズームレンズが理想でしょう。ちなみに管理人は「SIGMA 28-300mm F3.6-6.3 MACRO」を愛用しています。


[ 花火撮影開始までの事前準備 ]


 花火撮影は夜景撮影以上に事前準備が重要となります。行きたい場所をピックアップし、インターネット等でできる限り現地の情報を収集しましょう。あまりにもメジャーな花火会場は三脚を立てることすら困難な状況になります。メジャーな場所ほど早めに現地入りして、三脚をセッティングして場所取りをする必要があります。

 花火会場で三脚が禁止されているケースは無いと思いますが、なるべくカメラマンがいる場所に集中した方が無難だと思います。三脚は座って花火を鑑賞する人には邪魔になり、一般の人よりも場所を占有してしまいます。遅くとも数時間前には現地入りしてゆっくりと準備したいものですね。


[ 花火撮影の基本設定と撮影例 ]


1.マニュアル露出モードに設定
2.ISO感度はなるべく低感度にする(100を目安)
3.シャッター速度はバルブ設定にする(レリーズもバルブ設定にすること)
4.マニュアルフォーカスに設定し、ピントリングを無限円に合わせる
5.絞りは花火の明るさによって適度に調整する(8前後)


夜景撮影の場合は絞り優先モードにして露出をカメラ任せにすることで綺麗に撮れますが、花火は打ち上げるタイミングによって数や明るさが異なるので、事前に露出を把握することは困難です。そのため、シャッター速度は何秒が適切かは打ち上げられた花火を見て判断するしかありません。

[ 成功例1 ]

シャッター速度:5秒
絞り数値:F8.0
ISO感度:100
焦点距離:153.6mm相当(1.6倍換算)
ホワイトバランス:太陽光

花火写真にしてはちょっと寂しい感じはありますが、シャッター速度や露出のバランスは取れているはずです。

[ 成功例2 ]

シャッター速度:5秒
絞り数値:F8.0
ISO感度:100
焦点距離:153.6mm相当(1.6倍換算)
ホワイトバランス:太陽光

やや露出オーバー気味ですが、上の写真と全く同じ設定です。当日は風が強かったため、ぶれたような感じに見えるので美しい写真とは言えないでしょう。

[ 失敗例1 ]

シャッター速度:6秒
絞り数値:F8.0
ISO感度:100
焦点距離:108.8mm相当(1.6倍換算)
ホワイトバランス:太陽光

露出オーバーが原因です。今回のミスはシャッター速度の問題より絞り数値を高くするかNDフィルタを活用するしか防ぎようがありません。

[ 失敗例2 ]

シャッター速度:1秒
絞り数値:F8.0
ISO感度:100
焦点距離:129.6mm相当(1.6倍換算)
ホワイトバランス:太陽光

シャッター速度が短すぎるのも問題ですが、爆発が終わって花火が消える直前に撮影してしまいました。今回の場合、爆発する直前にシャッターを切り、5~6秒ぐらいシャッターを開けていれば綺麗に撮れたでしょう。

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